決算書には一定の形式で、項目と数値がたくさん並んでいます。数字へのアレルギーがなくても、そのボリュームに圧倒されて、中々見る気が起きないのも当然です。しかしこれも心配は要りません。個別の数値を見るよりももっと大事なことは、決算書を形としてざっくりと理解することです。
これも車の利用を例とすると、上手く滑らかで安全な運転をするために必要なことは、前、後ろ、横を、ミラーを活用しながらバランス良く見て、自分が置かれている状況を俯瞰できるようにすることです。
前方の先行車だけを注視すると、後方からのバイクの接近や、横方向からの飛び出しなどに即応することができません。常に360度に目配せし、自分の運転する車の周囲の状況をざっくりと把握することが、結果として安全運転につながります。
決算書も同じで、売上とか粗利とかの個別の数値を見るだけでは、見通せたはずの事故を防ぐことはできません。その全体をまず俯瞰して眺めることで、企業経営が置かれている状況が把握できます。それが、決算書を形として理解するということです。
このような決算書の形を理解すると、見るべきポイントが分かってきます。このポイントに絞り込んだ数値について、どうしてそのような結果となったのかを考えます。極論すれば、ここで漏れた多くの数値については、無視しても大変な事故を引き起こす心配は、まずないといえます。
せっかくお金も手間を費やして作成した決算書。厳しさを増す経営状況を打開する一助して、決算書を活用してみたいと思っている経営者の方々は少なくありません。しかし、残念ながら、決算書を経営に活かせていないことがほとんどです。
決算書のどこをどう読めば良いか分からない。数字が苦手で、今さら会計を学ぶというのも気が重い。商工会議所主催のセミナーを受講すると分かった気持ちになるが、使うとなると高い壁がある。正直なところ、決算書と言う経営の成績表を、見たくないという気持ちもある。売上を上げるためいっぱいいっぱいで、決算書に見る余裕がない、などなど。
記帳代行にしろ、自社でやりくりしながら決算をするにしろ、会計帳簿を作るのには手間もお金も相当にかかっています。税理士に支払う報酬額も年額にすれば、ばかになりません。そこまでして作成している決算書が、節税目的にしか活かされていないのは、とても残念なことです。
また、経営者であれば、決算書を見なくても、日々の事業活動への取り組みの中で、決算数値の大まかなところは見えている。だから、いちいち決算書にまで目を通す必要はない。そう考えている方も多いでしょう。
そう思って宜しいのは、経営判断の成果と、利益や資金の状況とが一致している場合に限ってです。そうでなければ、決算書を利用しないという判断は大きなリスクを負うこととなります。
たとえば、人員も広告費も掛けて懸命に売上の拡大を図ったのに、思うような利益が出ないということはないでしょうか。または、コストダウンに励んだ結果、売上のみならず利益までも大きく減額してしまったということはありませんか。販売促進の目的で消費税分程度を還元するディスカウント販売を行ったら、利益が大幅に目減りしてしまったということはどうでしょう。
このように、努力した成果が、決算書の数値に思うように反映されないというもどかしさを感じたことはありませんか。このようなもどかしさがあるとすれば、それは事業の実践者である経営者の実感と、会計という客観的な視点からとらえた事業の状況との間に、無視できないギャップが存在しています。
経営者が事業のあらゆることに精通し、把握していると思っていても、現実はそうなっていないということへの警鐘です。それを素直に捉えることで、警告されている課題を解消するための、とても大切なヒントを与えてくれる、それが決算書です。
実は、ここまで述べたことは、多くの中小企業経営者は理解しています。それでも依然として、ほとんどの場合、中小企業経営で決算書が活用されていないのも事実です。それは、決算書を利用する仕方そのものに誤解があるからです。これは、次の2つの誤解です。
○ 決算書を活用するには簿記のノウハウが必要という誤解
○ 決算書の細かな数値を見ようとする誤解
業務プロセスの
見える化
中小企業経営を見える化し、成果を生むための仕組み作りのパートナー
○ 「決算書」の見える化で、利益とキャッシュを生む仕組みを作る。
○ 「業務プロセス」の見える化で、組織機能を強化する仕組みを作る。
○ 「戦略と計画」の見える化で、独自の強みを発揮して顧客をファン化する。
経営を形で表すのはあくまで手段に過ぎません。見える化から生まれる気付き。
気付きから生まれる対策と行動。行動から生まれる結果。すべては見える化から。
サービス
決算書から利益とキャッシュを生む仕組み作りを始める
決算書を活用するのに簿記のノウハウは要らない
決算書は形から入り数値はざっくり見ればよい
決算書をざっくりと、しかも経営者や事業運営者の立場から眺めるとは、どういうことか。それは、利益やキャッシュを生む仕組みだけに着目して、活用するということです。その他のことは、無視するぐらいの割り切りをしてしまいます、
そして、ざっくり見るということですから、数字を正確に活用することは考えません。大雑把でいいのです。会計の専門家からすれば、許されないことばかりです。しかし、企業経営者や事業運営者からすれば、決算書から事業で使える情報が得られれば良いのです。
決算書から、利益やキャッシュを生む仕組み作りのための考え方について、次の冊子に、そのノウハウを説明しております。誰でも、無料でダウンロードすることができます。冊子は、A4サイズで46ページです。
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⇒「決算書の見える化入門 -利益とキャッシュを生む考え方-」
この冊子の記載項目は次の通りです。
Ⅰ.経営目標は売上でなく利益を稼ぐことを考える
Ⅱ.必要な資金(キャッシュ)を事業から生みだすことを考える
Ⅲ.事業のダントツ化を目指す経営指標を1つ決める(参考資料)
Ⅳ.決算書の見える化で事業の状況を一目で把握する(参考資料)
冊子では、図表を多用しており、事例も簡単なものを使っています。このため、ⅠとⅡは、会計の知識がなくても読み進めることが出来ます。
Ⅲでは、「業務プロセスの見える化」と「事業戦略と計画の見える化」に繋がる、「決算書の見える化」の最も重要な考え方を紹介しています。
Ⅳは、当社のレポート・サービスであり、一目で事業の状況を把握することができる事例を紹介しています。
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この冊子の記載項目は次の通りです。
Ⅰ.財務分析で事業の真の実力を把握する
Ⅱ.売上と利益で事業構造を把握する
Ⅲ.キャッシュフローで事業の実態を把握する
Ⅳ.キャッシュフローで事業のポジションを把握する
この冊子も、図表を多用して記載しており、視覚的に理解できる内容となっています。また、実際の企業を例にとって記載しておりますので、「決算書の見える化」の意義を、実例を元に理解することが出来ます。
また、この冊子の後半では、当社が「決算書の見える化」で、「企業経営と事業の現状を見える化する」ためのサービスのレポート例を紹介しております。
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これからの厳しい経済情勢を生き抜くための幾つものヒントが、そこにあります。
決算書を作成するための技術が簿記です。簿記という言葉の響きや、その解説本を見ると、とても高度なことをしているように感じます。確かに、簿記を習得し、経理の業務が行えるようになるには、相当の勉強と実務経験が要ります。
でもご安心下さい。経営者が事業の状況を理解し、課題を把握する程度に決算書を読むのには、簿記の知識は要りません。
たとえば、車を運転するのに、自動車会社が車を作るプロセスについて理解する必要があるでしょうか。メーカーが車を作るためには、研究開発を行い、仕様を決定し、生産ラインを整えて、部材を調達し、組立の作業標準を整え、実際に加工と組み立てを行って製品を作ります。
しかし、車を購入するユーザーにとっては、それを作るプロセスはどうでもよいことです。教習所で車の運転方法を学び、免許証が交付されれば、堂々と公道で運転することができます。車を作るプロセスは高度で複雑なプロの世界であっても、車を運転するのは運転技術を習得したアマチュアです。
同じことが会計の世界でもいえます。決算書を作るプロセスは高度で複雑なプロの世界であっても、決算書を活用するのは業務に精通した会計のアマチュアでいいのです。決算書という道具は、経営者や事業の担当者こそ活用すべきものです。
また、車を作るプロは、必ずしも運転のプロではありません。作るノウハウと操作するノウハウは別物だからです。これは会計の世界でも同じです。経理で簿記のノウハウを駆使して決算書を作成するプロは、決して決算書を用いて事業を語れるプロではありません。
決算書で事業を語れるのは、経営者であり事業の担当者の方々です。決算書を事業を運営する立場から眺めることで、それに記載されている数値が経営や事業の課題やヒントを語ってくれます。決算書は、正に経営者であり事業の担当者のためにあります。
決算書の見える化
事業戦略と計画の
見える化
決算書は企業経営の課題と解決のヒントを与えるもの